今回は小説についてのお話です。
以前にも少しジャンルのお話をしましたが
ミステリーはミステリーでも美術ミステリー
というジャンルの小説があります。

小説もラーメン屋さんと同じで皆さん
それぞれ好みがあると思います。

ですからあまり1人の著者を紹介したくないのですが
このジャンルに関しては唯一無二だと思うので
あえてお名前を書かせて頂きます。

原田マハさん。

結構有名な小説家さんらしいのですが、
私が初めて知ったのは数年前です。

『本日はお日柄もよく』
という本をある人の紹介で読んで
初めてマハさんを知りました。
スピーチライターの奮闘と選挙のお話で
こんな面白い小説を書く人がいるんだなと
感心したのを今だに覚えています。

『生きるぼくら』
引きこもりや認知症の登場人物と
田植えの詳細な描写が特徴の小説。

『さいはての彼女』
『旅屋おかえり』
これらは旅小説でまるで自分が本当に
旅に行ったかような錯覚に陥ります。

『たゆたえども沈まず』
ゴッホの生前の史実に基づく創作のお話です。
まさにゴッホの時代へタイムスリップしたか
のような錯覚に陥ります。
これには『リボルバー』という続編もあります。

『楽園のカンヴァス』
これはつい1週間ほど前に読み終えました。
もう驚愕の展開でラストまで全く予想がつかず
夜中の2時まで一気に読んでしまいました💦
ちなみにこのお話にはルソーとピカソが出てきます。

マハさんの凄さは話の設定が奇想天外でとても面白く
読み始めるとストーリーに引き込まれるところです。
登場人物の描写もとても上手で小説の世界に
魅力的なキャラクターが生き生きと描かれています。

それに加えて絵画や美術の造詣の深さと
知識量の膨大さがとてつもないです。
著者が非常に絵画や美術館に精通していて
それらを心からリスペクトしているのを感じます。

どの小説に出てくる名画も読んでいると
必ずどんな絵なのか一目見たい衝動に駆られます。

しかも引き出しが多くて美術ミステリー以外でも
読み出すと小説の世界観に引き込まれて、
どんどん先が読みたくなって困ります💦

1人の著者の本を読むことでここまで
心の琴線に触れたのは人生で3度目です。

皆さんも興味があればぜひご覧下さい。
どれも読後感はとっても爽やかですので
万人にオススメですよ❣️