私たち施術者（治療家）は
日々身体を診させて頂いています。
でもどんな気持ちで施術に臨んでいるかは
人それぞれ全く違うように思います。
治療に携わる人間は多かれ少なかれ
早く治って欲しいなぁという気持ちは
どこかにあると思います。
でも極論を言うと
人間が人間を治すことはできない
と私は思っています。
なぜなら神様ではないので。
ただし、身体が治るための
サポート（お手伝い）は
できると考えています。
よく考えてみると、お客様（患者様）は
日々の生活や習慣、身体の使い方などが
乱れた影響で身体のバランスを崩すはずです。
それで症状が発生して来院されると思います。
では身体を痛めたのは誰の責任なのか？
と言えば、他でもない自分自身の責任のはずです。
そもそも自分の責任で痛めているので、
病院の先生や私たち施術者は関係ないはずです。
それが通院するうちに徐々におかしな感じになり
これだけ通っているのに良くならないのは
先生のやり方が悪いとか感じだす方も
おられるのが現実ではないでしょうか？
（もちろん本当にやり方が悪い場合もあるとは思いますが・・・）
これは私たちの側にも問題があります。
私が治療したら必ず良くなりますよ的な
オーラを醸し出している先生も多いからです。
もちろん当院でも1,2回で劇的に
症状が変化する方がおられます。
でも私が行ったことは
あくまで治る過程のキッカケを
与えたに過ぎないです。
ヘルプではなく
サポートなのです。
このことはとても重要で人によっては
依存に繋がることにもなりえるので、
常日頃から伝えておく必要があると思っています。
もちろん、早く良くなって欲しい！
という気持ちは正直あります。
でも出来ること、出来ないことがありますので
最善は尽くしますが、後は野となれ山となれです。
本心からこのように思えたのは
比較的最近なのですが、
それ以後どんなタイプのお客様にも
ブレずに対応できるようになった気がします。
歩行バランスや脈、腹部の硬さ、
顔色、声色、関節の柔軟性、
などが以前より良くなっていたら、
必ず身体も変わっていくものです。
やはり大事なのは、
日々の検査と観察ですね ♪
最後になりましたが、メンテナンスは別として
本当に重症の方は何度か施術して変化がなければ、
適切な医療機関へ紹介するべきだと思います。
お互いにとってその方が良いでしょうから。
